楕円偏光

elliptic polarization of light

偕老

夫婦が題材の中心にある映画を見るのが続いている

 

そして父になる、ぐるりのこと。、さよなら渓谷

 

自分が当事者の立場を経験していることもあってか、子供の頃はこんなの見てもよくわからずに、そういうこともあるんだーへーあっそうー、で終わっていたものもひきこまれて見られるようなきもちがする

さよなら渓谷は特に感じるものがあったのか、図書館で原作の予約をした

悪人の作者らしい、少し楽しみだ

 

改めて見てきたラインアップを眺めるとどれも陰気な映画だな

気になったのがどれもわりと男側つまり夫のかたが頼りないというかどこか欠けているというか女の人の足を引っ張っているような描かれ方だった気がする

さよなら渓谷以外は鮮明におぼえてないのだが

世の中の男の人が全員がこうとは勿論思わないのですがそこまでクズっぽいひとばかりとりあげなくてもいいのにな……という気持ちもする

なんなら、さよなら渓谷のなかの大森南朋もクズっぽい夫の役だ、もろDVしてる……でも最後は主人公に感化されたのか妻に対して優しい扱いをするようになっているがその後どうなったんだろうか気になるのは主人公もそうだがここの夫婦も大概……

上にあげた映画の夫婦のなかで唯一安心して見られたのは、そして父になるのリリーフランキー×真木よう子の下町夫妻だ

 選んだのがそうだったというだけなのだが我が家の夫は非常に気がきいてちゃきちゃき働いて外でもよく働いているのに家の中でも妻の自分との家事の比率が夫:妻=7:3くらいだし自分の見る目の素晴らしさを日々感じている

最初はそうだったけど段々そうじゃなくなるよねと思いながらそれは自分のことだった……と座りの悪い気分がするというのが交際を始めた頃はよく料理をしていたのだ、相手が自分の家に来ることが多かったし自分が一人暮らしだったのもある、それが現在完全に逆転している

我が家の怠慢な妻が夫を間近で見るに、この夫は不変であり続けそうなのでこれからも経過観測につとめたい

 

年齢としてもそうだからそうなのだが結婚がどうの夫婦がどうの男女がどうのという話題によく目がうつる、自分の意見を他人に提供したり他人の意見を自分に反映したり聞くだけ聞いて聞き流したり、自分はある程度経験者という立場になってしまうので未経験者のひとに何かを言う立場にはなくなってしまったような気がしているのもありつつ世の中は客観と主観がゆらいで客観に支配されているひとがたくさんいる気がするし他人をコントロールできると思っているひとがたくさんいるんだとも驚いている

我が家は機能不全に陥らずに済んでいるがそれはひとえに夫の努力のたまものだ、妻は外で働いて無駄金をつかわずいるというだけである

我々が男女の仲になったのも自分が話を持ちかけたからだが夫が女に過剰な期待を持っていなかったことが長続きした重要な点ではないかと考える

我が夫は家事もするし体力もあるし性格は穏やかだし酒とたばこはしないし競馬はするけど一年に一度遠出して競馬見に行くくらいで普段は競馬番組で楽しんでるし妻の癇癪に寛容だし妻の送迎もすすんでするし食糧の買い物もしてくれるという奇跡のような出来た人間なんだけどよく結婚してくれたものだと感慨深い……女あさりを良しとしないシャイな性格だったから売れ残ってくれていたのは良かった……

このような縁に出会う女性はまれらしい、自分は非常に幸運な女性だという自負がある

そうなのだからもう少し夫を粗末に扱うことをやめるべきなのだ……感謝しているのなら……

 

明日は夫の誕生日だ